悲哀、苦悩、滑稽、歓喜、陶酔・・・
人間のあらゆる感情が舞台上に展開、ロックミュージックに彩られた現代的ドタバタ喜劇
離れ離れになってしまった双子の兄弟と、
その2人に仕える双子の召使いが巻き起こす騒動を描く!
シェイクスピアの作品で、最も短い戯曲『間違いの喜劇』。本作を、2024年10月、上演台本・演出の鈴木勝秀が架空の場所と時代に設定、大嶋吾郎によるロックな音楽に乗せ、新たな解釈の爽快な舞台作品として上演いたします。
STORY
シラクサの商人・イジーオンには、双子の息子と双子の使用人がいた。しかし息子が幼いころ、妻と兄、使用人の兄とは生き別れてしまった。弟アンティフォラスは、父イジーオンとともにエフェソスの地を訪れる。兄アンティフォラスを探すために。
当時シラクサとエフェソスは対立関係にあった。父イジーオンは不法侵入の罪で逮捕勾留される。1000マルクの罰金を支払うか、さもなくば死刑に処せられることになった。公爵ソライナスは、イジーオンに保釈金を集める猶予を1日だけ与える。弟アンティラスは、使用人弟ドローミオと共に、兄アンティフォラスを探してエフェソスを歩き回る。
一方、兄アンティフォラスは、父弟と生き別れた後、使用人兄ドローミオとともにエフェソスで成功し、エイドリアーナと結婚し生活していた。弟アンティフォラスが、町の成功者でる兄アンティフォラスに間違えられたことを発端に、間違いが間違いを生み、ついには、兄アンティフォラスが逮捕されてしまう――。